ヘアドネーションとは
小学4年生の長女が、幼稚園の時から伸ばしていた長い髪を、医療用かつら製作のために寄付することにしました。
きっかけは同級生の女の子。
突然、髪をバッサリ切った友達に話を聞いたところ、髪の毛を「ヘアドネーション」したと教えてくれたのです。
「ヘアドネーション」とは、病気や事故などで髪を失った人に医療ウィッグを提供するため、材料となる毛髪を寄付することです。
自分の髪の毛が役に立つ!と知った長女は、それからさらに1年ほど髪を伸ばし続けたのでした。そして待ちに待ったカットの日が来たわけです。
サロンの予約
ヘアドネーションできる美容院は、NPO法人「ジャパンヘアドネーション&チャリティ」の ”賛同サロン検索” で探しました。
2019年9月17日現在、賛同サロン総数は 3,857店あります。
近所に賛同サロンが見つかって、早速予約を入れました。
予約の際には「ドネーションカットをしたい」と伝える必要があります。
ちなみにカット料金は普通にかかります。
サロンによっては、ヘアの発送手続きや、返信用封筒の準備が必要になります。
料金や必要なものなど、事前に確認しておくと良いですね。
今回利用させていただいた美容院は、発送手続きなどはやってくださるそうです。
封筒に記名するくらいで、特にこちらで準備するものはありませんでした。
NPO法人・ジャパンヘアドネーション&チャリティ(JHD&C)
ジャパンヘアドネーション&チャリティ(通称ジャーダック)は、ヘアドネーションを行っている、日本で唯一のNPO法人。
18歳以下の子どもたちに、寄付された髪だけで作った医療用ウィッグを、完全無償で提供する活動を行っていらっしゃいます。
医療フルウィッグの提供実績は 381個。
さらに現在、257人がフルウィッグの完成を待っています。
サイトには、医療用ウィッグ「Onewig」の製作リポートが掲載されています。
ウィッグ作りの細かい手順や、工場の様子、おまけにタイの観光スポット紹介もあり、大変興味深く、楽しく読ませていただきました。
医療用ウィッグは、毛髪のリーディングカンパニー「アデランス」の協力体制のもと、タイで製作されています。
クオリティの高いウィッグが、必要とされる子どもたちに届くまでに、たくさんの方々の善意が寄せられているんだなと実感しました。「Onewig」は愛情の塊ですね!
娘にもレポートを見せようと思います。
・NPO法人ジャパンヘアドネーション&チャリティ(Japan Hair Donation & Charity)ホームページ
・アデランス「ヘアドネーション支援自動販売機」を本社ビルに設置(平成30年8月28日)
ドネーションカット
ドネーションカットが始まりました。
まずは、髪の毛が小束に分けられます。
黒い輪ゴムで、6つに束ねられました。
美容師さんが、からまった髪をほぐしてくれてます。
梳かしてこんかったんかーい!
そして躊躇なく、ザクザクと髪が切り落されました。
娘も早く切りたかったようで、全く惜しげがありません。
切ったばかりの髪の束。
ゴム下50㎝以上あると思います。
よく頑張って伸ばしました!
髪型はショートカットになりました。
とても良く似合っています。可愛いです!
長女さん、お疲れさまでした。
約2か月後、受領証が届く
ドネーションカットから約2か月後、JHD&Cより封書が届きました。
開けてみると、中にはポストカードと水色のヘアタイ(リボンゴム)が入っていました。
ポストカードには、世界の言葉で「ありがとう」が書かれています。
ブルーのヘアタイは、髪飾りにも、ブレスレットにも良さそう。
長女の髪が、誰かのお役に立ちますように!
良い経験をさせていただき、ありがとうございました。
ヘアドネーションを希望する方へ
ヘアドネーションしてみたい方は、まず「Japan Hair Donation & Charity」の ”髪の毛を送る” コーナーをご覧になると良いと思います。ヘアドネーションに必要な情報が、1ページに網羅されています。
<内容>
①メディカルウィッグの素材に適した髪の毛の条件
②ヘアドネーションの流れ
③必要書類・発送宛先などの情報
④受領証について
・Japan Hair Donation & Charity「髪の毛を送る」