今年はね、今年こそはね、香川県の郷土食「白みそ仕立てのアン餅雑煮」を食べようと心に決めてました。
さぬき生まれのさぬき育ちにもかかわらず、白味噌のお雑煮を知らぬまま、関東に暮らすことになりました。それから20うん年。実はいまだに白味噌のお雑煮を食べたことが無かったんです。友人にはニセ香川県民と言われる始末。
そして、出産で里帰り中に迎えた新年。
白みそ雑煮をいただくなら、香川に滞在している今しかない!と、気合を入れて向かったのは、とあるうどん屋さんです。なんでうどん屋ー!?と驚くなかれ「かなくま餅福田」は、冬季のみ「白みそアン雑煮うどん」というメニューが出現するんです。
「白みそアン雑煮うどん」は、11月から3月までの期間限定メニューです。
でもやっぱり、これはお正月に食べたいよね。
新年は、1月8日からの営業でした。
私は「白みそアン雑煮うどん」、夫は「釜玉」の大を注文しました。
「釜玉」は、茹でたてのうどんを出すため、10分程度時間がかかりますが、「白みそアン雑煮うどん」も同じくらいかかります。お餅を網で焼きますからね。
待ってる間、店内をうろうろ…。
店内には、お土産用のうどんの他にも、サイドディッシュのおこわやおでん、大きな鏡もち、丸もち、草もち、あんもち、おはぎなど、いろんな食べ物があって楽しいです。
海老おこわが美味しそうだったので、テイクアウトすることに決めました。
釜玉うどん
最初に来たのは釜玉です。
釜玉うどんはメニューに載ってないんですが、頼むと作ってくれます。
お値段は、月見うどんと同じになります。
茹でたてアツアツのうどんにからまる玉子がたまりませんー!
”たまごうどん” は、娘の大好物なのです。
白みそアン雑煮うどん
釜玉に少し遅れて、待望の白みそアン雑煮うどんが到着。
おつゆが白いー!これが白味噌のお雑煮なのねー!
具は、アン餅が二つと、大根、人参、お揚げ、ネギが入っています。
スープの白と、ニンジンの赤で、お目出度いカラーリングですね。紅白うどん、正月っぽくていいな。
焼きあがったアン餅、香ばしい、良い匂いです~!
うどんはつるつる!
具の根菜類(ダイコン・ニンジン)は、柔らかく煮込んであります。
甘いつぶあんが詰まったお餅。
出汁でとろとろになっておいしい~白味噌スープとも合いますよ~。
おつゆは意外にあっさりしてます。白みそに強い香りやクセがないからか、あまり味噌汁っぽくはないんですよね。出汁はしっかり効いてますよ。
でもね、飲んでるときは、さほど甘く感じないんだけど、後味はものすごく甘かったです。アン餅より甘く感じたほど。お汁粉というか和菓子というか、やっぱりハレの日の特別な料理って感じですね。
白味噌って、塩味タイプと、甘いタイプがありますよね。
調べてみたら、甘い白味噌の代表格は、京都の西京味噌だそうです。
※白味噌って甘いですか?(Yahoo!知恵袋)
NHK大河の平清盛にも出てきましたが、京都から讃岐に流された崇徳上皇が、讃岐に白味噌を持ち込んだという説があります。都落ちした天皇がもたらした食材が、讃岐の食文化に根付き、今でもお正月のおご馳走として食されているとしたら、面白いですね。
海老おこわ
お持ち帰りの「海老おこわ」は、翌日の朝ごはんになりました。
干しエビの色がほんのり移った、三角形の海老おこわ。
グリンピースを、ちょんちょんと乗っけていただきます。
海老おこわは、他のうどん屋では見かけないオプション。
うどん屋であり、餅屋さんでもある「かなくま餅福田」さん独特の一品だと思います。
お箸でおこわを割ると、もち米に糸がひきますよ~すごいむっちり感!
もち米がとっても美味しいです~。しかも1個100円で安いんですよ~!海老おこわオススメです。