子ども達がアンパンマンに夢中!
子どもを持って、はじめて知ったアンパンマンの絶大なるパワー。
1歳になるかならないかで、アンパンマンの姿を見つけるたび、宝物を発見したように指差すようになり、2歳になるころには、アニメに熱中する30分間が、私を子育てから一瞬開放してくれる貴重なひとときになった。3歳~4歳になると、プリキュアとかアイカツとか、女子系アニメに興味が移っていくんだけど、それでもやっぱり、アンパンマンが大好きなことに変わりは無くて、今でも番組を録画して繰り返し見ている。
なんで子どもがこんなにもアンパンマンに惹かれるのか、不思議でしょうがなかった。
何か特別なシグナルでも出てるんじゃないの?って思った。
そのくらい、ほんとに突然、子どもの心を持っていかれた感じ。
娘達のアンパンマン愛に日々触れながら、いつかアンパンマンミュージアムに連れて行きたいな~と思っていた。自宅から一番近いのは横浜、だけど非常に混雑しているという話も聞いて、なかなか踏ん切りがつかず。だけど、四国の実家に帰省している時なら、平日に高知のミュージアムに行ける!
娘のアンパンマン熱がホットなうちに訪れたかったこともあり、長女4歳、次女1歳になった夏休み、高知のアンパンマンミュージアムに出かけることにしました。
やなせ先生の故郷「高知県香美市」にある、アンパンマンの聖地
全国に点在するアンパンマンミュージアム。
本家のサイトによると、横浜、名古屋、仙台、神戸、福岡にあるのは「アンパンマンこどもミュージアム」、高知にあるのは「アンパンマンミュージアム」と分類されている。
ネットで調べると、こどもミュージアムはアミューズメントパーク的な要素が強く、
高知のミュージアムは、美術館、記念館的な場所らしい。
乳児連れで、あまり騒がしい場所は苦手なので、ちょうど良いかもしれない。
実家のある香川県からは、高松自動車道から高知自動車道へ、高速でビューンと行けば1時間ちょい。トンネルトンネルの四国山脈越えです。
高知の南国ICで高速を降りたら、ミュージアムまで30分程度のドライブ。
高知のアンパンマンミュージアムに到着!
小高い丘に上に立つ、正方形の箱みたいなビルが「やなせたかし記念館・アンパンマンミュージアム」
その隣には「ピースフルセレネ」という洋館風のホテル。
週末にはフロントで、アンパンマンのキャラクターパンが販売されます。
部屋はアンパンマン仕様だそう。泊まってアンパンマンワールドに浸るのもいいね。
・ピースフルセレネ
ミュージアムの手前のなだらかな丘は、青々とした芝生の広場になっています。
広場には、屋根つきのテーブル席があり、お天気が良ければ外で食事ができます。
丘を下ったところは産直市場の裏口。
産直の裏手はカフェのようなスペースになっていて、一休みに最適。
テーブル席とホテルの間には、キャラクター遊具がある小さな公園があります。
この辺は無料で遊べるエリア。
ミュージアムの奥には「やなせたかし記念館・別館」と「詩とメルヘン絵本館」があります。
夏休みでも、平日だったからか人は少なめ。公園も館内もゆったりと見て回れました。
アンパンマン公園
ホテルの前にあるアンパンマン公園です。
自然豊かな敷地内に、カラフルな遊具が目立ちます!
見つけるや否や、子どもが全速力で走って行ってしまいました。
おなじみのキャラクターに会える公園。
ゴミひとつなく、キレイに整備されています。
高知の森の、木々の緑が濃いね!
次女は、バタ子さんと記念撮影。
公園で遊んだ後は、産直でお昼を調達して、広場のテーブルでいただくことにしました。
産直市場「美良布(びらふ)直販店」
アンパンマンミュージアムのすぐ隣にある産直市場
「韮生の里(にろうのさと)・美良布(びらふ)直販店」です。
地元の生鮮食品、加工食品が手に入ります。
できれば早めの購入がおすすめ、時間が遅くなると売切れてしまいます。
産直の天井にもアンパンマンが!
そうめん、田舎寿司、鹿肉巻き寿司など購入。
高知の郷土料理美味しそう~!
鹿肉入り巻き寿司。
1パック250円、手軽に味わえる野趣あふれるお料理です。
具は鹿肉、きゅうり、人参、しいたけ、卵。
寿司飯には白胡麻が振りかけられています。
鹿肉は、牛肉のしぐれ煮のような甘辛い味付け。
やわらかくて美味でした!
こちらは田舎寿司の一部。
野菜寿司を三種並べてみました。
左から、リュウキュウ、ミョウガ、タケノコ。
酢漬けにした野菜を、ゴマ酢飯で握りにしています。
自然な色つやが美しく、なんとも可愛らしい雰囲気。そしてヘルシー!
野菜寿司だけじゃなく、魚の酢漬けのお寿司もありましたよ。
あっさりして美味しかったです~。
高知で「リュウキュウ」と呼ばれている野菜。
一般的には、芋茎(ずいき)と言うそうです。
フキのような緑の長い茎は、サトイモやハスイモの葉柄。
50センチほどのものが数本束ねてありました。
ちなみにこれで120円。
いざ、アンパンマンミュージアムへレッツゴー!
さ~て腹ごしらえも済んだことだし、アンパンマンミュージアムへ行ってみよ~!
広場から、長~い橋を渡ってミュージアムへ。
建物の影から現われるダダンダンと、それを迎え撃つアンパンマン!
迫力あるジャイアントダダンダン像。
時々、目がピカッピカッと妖しく光ります。
足元に張り付いているのは長女です。
あまりの大きさに、次女は少し怖がっていました。
ミュージアムの横から、記念館別館や絵本ミュージアムに続く通路です。
おなじみのアンパンマンキャラクターの像が並んでいます。
おむすびまん&こむすびまんは、やはり日本の風景にしっくりなじむ。
ミュージアムの中は、写真撮影OKなのですが、ブログ掲載NGなので感想だけ。
吹き抜けのエントランスホール。
あちこちにアンパンマンのギミックがあって、発見が嬉しい子ども達。
「見て、見て、見て~~!!!」と興奮気味です。仕掛け時計は良かったね。
館内は、歴代のアンパンマングッズや、アンパンマンの絵画、原画などなど見ごたえあり。
やなせファンなら堪えられない展示の数々ですが、どちらかというと大人向けかな。
やっぱり子ども達は、動きがあって、実際に触って遊べる展示が良いみたい。
というわけで地下へ~。
地下の「アンパンマンワールド」は、アミューズメントパーク的な場所。
ワンフロア丸々、子どもが楽しく遊べる施設になっています。
遊べるパン工場や、アンパンマン号、もぐりん、ジオラマなどが展示されていました。
他には、一日中アンパンマンを流しているミニシアターもあったりして、
幼稚園児までなら、2~3時間はたっぷり遊べるかなという感じ。
入場料は、大人700円、中高校生500円、3歳以上小学生300円でした。
やなせたかし記念館・別館
「やなせたかし記念館・別館」は、町の文化施設として建てられたもの。
アンパンマンに限らず、漫画や絵本や詩などの文化を発信しています。
この日は「ダンボールアート遊園地」というイベントが行われていました。
ダンボール製の遊具が置いてあり、子どもたちが自由に遊べるようになっています。
入場料は3歳以上が100円でした。料金はイベントごとに変わるみたい。
木馬ならぬ、ダンボール馬、シーソーなど。
ダンボールを数枚重ねて作っています。すごくしっかりしてる!
ダンボール迷路や、ダンボール山もあります。
ダンボール山はちびっこに大人気!
走りあがって、滑り降りて!
ダンボール列車には、運転席や座席もあります。
よく出来てますよね。
ダンボールって結構丈夫で、いろんな可能性がある素材なんだなと思いました。
子どもも思い切り走り回って遊んで、満足したみたいです。
エネルギーを発散させる場所があって良かった。
詩とメルヘン絵本館
「詩とメルヘン絵本館」は、アンパンマン以外の作品と絵本を展示する美術館。
絵本のイラストギャラリーや、幼児が体験できるお絵かきコーナー、絵本やグッズの販売コーナーがあります。
入場料は、アンパンマンミュージアムのチケットに含まれています。
ここでは、絵本作家の五味太郎さんの作品展が行われていました。
五味太郎さんといえば「きんぎょがにげた」
うちの子も大ファンの本です!
なじみのある絵本の原画が見られて感動しました。
子どもが美術品に手を出さないように、しっかり見張っていないといけなかったのが残念。
絵本とか破るんじゃないかと気が気じゃなかった。もっとゆっくり見たかったです。
次女がもう少し大きくなるまで、あと1~2年の辛抱ですね…。
他には、絵本のアニメがあったり、お絵かきコーナーがあったり。
「らくがき絵本」を拡大した、ホワイトボードの落書きコーナーは面白かったです。
親子でのんびり、お絵かきを楽しめました。
お土産
アンパンマンショップでお土産を買いました。
写真のマグカップは、高知アンパンマンミュージアムの限定グッズです。
このマグカップは、自分へのお土産。
レトロなアンパンマンのイラストは味があるね。
長女には折り紙キット、次女にはドキンちゃんの帽子を買いました。
みんなみんな、満足して帰途に着きました。
高知のアンパンマンミュージアムは、絵画展示が多く、子供向けの設備は思ったより少なかった印象。
ここはやはり、やなせたかし先生の記念館であり、アンパンマンの聖地なんだと思いました。
先生の生誕地で、やなせスピリットに触れて、ちょっと厳かな気持ちになったよ。
やなせ先生、ありがとうございました。
今回は行かなかったけど、車で五分ほどのところに先生のお墓があります。
ご実家の跡地が、お墓になっているそうで。
先生らしい、自由な雰囲気のお墓みたいなので、ファンの方はお参りすると良いかもしれません。
・やなせたかし先生のお墓への行き方と場所(香美市観光協会のスタッフブログ)
・香美市立やなせたかし記念館・アンパンマンミュージアム