讃岐の嫁入りスイーツ「おいり」は、
花嫁さんが持参する嫁入り道具の一つとして、香川県の西の方では有名なお菓子です。
「おいり」は、もち米を薄く膨らませた、ニッキ風味の甘いあられ。
薄ピンク、赤、黄緑、黄色、薄紫、水色と、パステルカラーに可愛らしく色づけされています。
「おいり」は元々、婚礼の時だけに配られる、ハレの日のお菓子でした。
身近な誰かの幸せのおすそ分けをいただく「おいり」は、
あるだけで晴れがましい気持ちになる、縁起物スイーツなのです。
こちらは、観音寺の上市通りにある「いよや」さんで手配したものです。
前回購入した、高瀬町の「山下おいり本舗」さんのお品とは、少し色合いが違っています。
山下さんは黄色味がつよく、いよやさんは、薄いピンクが多めです。
赤色もしっかり入っています。私にはいよやさんの方が、慣れ親しんだ色味です。
食感は、まるで空気を食べているかのよう。
指先に力を入れると崩れてしまう、薄くてはかない「おいり」は、
結婚式のお嫁さんの美しい姿、夢のような一日が形になったようなお菓子。
『心を丸く持ち、子宝にも恵まれ、まめに働きますので、どうぞよろしくお願いします』
という意味が込められているそうです。
TちゃんRさん、ご結婚おめでとう!