子供と寝台列車に乗る理由
従妹の結婚式に出席するため、香川の実家へ帰省することになりました。
今回は、夫の希望により、寝台列車で帰ることになります。
寝台列車の理由を聞くと「いずれ無くなるかもしれない寝台列車を、子供達に経験させたかった」と言います。寝台列車って、何か特別な旅情のようなものがありますよね。そんな旅のロマン的なものを感じてほしいと。
もう一つの理由は、実利的なもの。
やっぱり寝ている間に長距離移動できるのは便利です。早朝に到着して丸一日遊べますから。短い日程でも滞在時間を増やせます。
同じく深夜に移動する方法にはバスもありますけど、やっぱり子連れ(二歳&五歳)では厳しいものがあります。まだ幼児ですしね。プライベートスペースが無いのはきついです。確実に他のお客さんの迷惑になります。
チケット購入@みどりの窓口
実は私も、寝台列車で帰省するのは初めてで、ワクワクしています。
香川出身なのに、東京発香川行きの寝台列車があることすら知りませんでした!
みどりの窓口に行くと、あいにくツインの部屋は埋まっていました。というか個室だと、一人部屋の「シングル」と「ソロ」しか空いてません。さらに個室を二つ並べて取れるのは「ソロ」しかない!というわけで「ソロ」を二部屋予約しました。
出発の一か月前にもかかわらず、既に空いてる個室は10室も無かったと思います。
サンライズ瀬戸、人気あるんですね~!
出発の夜
さて出発当日、近所の中華料理屋さんで食事を済ませてから、横浜駅に向かいます。
サンライズ瀬戸が、横浜駅を出発するのは22時24分。
いつもなら、子供達は完全に寝入ってる時間です。
2歳の次女は出発直前まで寝かせておきました。
移動の途中で寝てしまった時のため、おんぶヒモも準備しました。
荷物も多いし、何とか頑張って起きていてほしい…。
私たちの心配をよそに、娘達はハイテンションで夜間の移動を乗り切ってくれました。
なんとか列車にたどり着いてホッ。写真はソロの二階席です。
出発ホームには、通勤客と旅行客が入り混じっていました。
日常と非日常が行き交います。
サンライズが到着すると、乗客達が写真を撮っています。
私も撮りたかったんですけど、もう今にも次女がホームに飛び込みそうで怖くて、撮影する余裕はありません。
次女はもうすぐ三歳。
リードをつけたいお年頃です。
親子二人で使うソロ個室
しかしソロは狭い。驚きの狭さです。
いや一人なら十分なんですよ。うちは子供と一緒ですから、かなり無理があります。
父+長女(5歳)、母+次女(2歳)という組み合わせで、親子二人ずつ寝る予定。
母組はなんとかいけそうだけど、父組は大丈夫なんでしょうか。心配です。
寝床には清潔なシーツがかけてあり、枕と寝間着も付いています。
寝台というか、カプセルホテルみたいな雰囲気ですね。カプセル泊まったことないけど。
一つ気になったのは、寝台の高さです。
眺めを考慮して二階席を選んだものの、寝台と床との落差が思ったよりありました。一応階段が付いてますけど、急こう配で危険です。大体一メートル半くらいの段差を、よじ登るようにして寝台に上がります。
もしベッドから落ちたら、1メートル以上の高低差を真っ逆さまなんです。
大人ならまずそんなことはないと思います。でも2歳児なら十分ありえる。
私は今晩、ベッドの柵になる予定です。
ベッドの側には棚があって、小さなバッグ程度なら置けるようになっています。
ハンガーも付いてます。
部屋の電気を消して、車窓を眺めながら眠りにつきます。
見慣れた風景ですが、寝っ転がって星空と一緒にみると新鮮です。
おやすみなさい。
翌日の朝
目覚めてスクリーンを上げると、そこは緑がまぶしい田園風景でした。
ワープしたような感覚です。
昨夜はあまり眠れませんでした。
柵つらい。子供と一緒にソロ利用はオススメできません。
瀬戸大橋を渡っているところです。
いつだってべた凪な瀬戸内海。
父と一緒に寝た長女は元気そうです。リフレッシュできたのかな。
父組は、頭を交互にして寝たそうです。
向かいのソロ一階席です。
空いてたので見てみました。
窓は小さいですが、寝台が低くて安定感があります。
次回もし子供とソロに乗ることになったら、一階席を選びます。
坂出に到着しました。
西讃に向かうため、私たちは下車します。
このあと列車は高松に向かいます。
坂出で列車をお見送りです。
サンライズ瀬戸、バイバイ!