2012年11月、香川県観音寺市にある「三豊総合病院」で、第二子(女の子)を里帰り出産しました。
出産当日から退院まで、入院6日間の記録です。
出産の翌朝
朝7時起床、血圧測定、異常なし。
昨夜は、よく眠れなかった。
出産という強烈な体験をしたせいか、床についてからも、何度もその情景がよみがえって、自然と身体に力が入る。
子宮が収縮する痛みもきつかった。
寝返りをうつたびに、子宮がキューッと収縮して目が覚める。陣痛のはじまりくらいの痛さ。2~3回収縮すると治まって、眠りにつく。そしてまた30分から1時間後に寝返り→収縮。こんなサイクルを一晩中繰り返して眠れない。初日の夜くらい、我慢せずに痛み止めをもらって、ゆっくり休めば良かったと後悔。
7時過ぎに夫からメール。
寝台列車で四国に到着、坂出から各駅停車で観音寺に向かうとのこと。
わたしが産気づいて電話で連絡してから、その日のうちに香川に向かおうとしたものの、飛行機も深夜バスも予約でいっぱい。新幹線では途中までしか来られそうにない。仕方なく、朝イチの新幹線をネットで調べていたら、香川行きの寝台特急「サンライズ瀬戸」を見つけたそうだ。奇跡的に1席だけ、個室の寝台が空いていたらしい。ラッキーだったね!
朝の回診で、担当医の先生と話す。
「きのうは、早かったですね~」と笑顔。いつも変わらず、おだやかな物腰の先生だ。
患者さん一人一人にやさしく声をかけながら、回診する先生が菩薩に見えた。
赤ちゃんが気になる、元気かな。今日は保育器を出られるかな。
9時になったら、赤ちゃんを見に行こうと思っていたのに、お腹が痛くて起きられない。朝食後に飲んだ薬のせいか、子宮がぎゅうぎゅう収縮している。9時半頃、耐えられなくなって痛み止めを頼む。飲んだら30分ほどで楽になり、1時間休んでリフレッシュできた。
赤ちゃんに会いに行く
10時半、新生児室の赤ちゃんに会いに行く。
すやすや寝てた。午前中に1度ブドウ糖液を飲んで、はじめてのうんちも済ませたらしい。
まだ保育器の中だけど、酸素の量は、もう通常に戻しているとのこと。
これから小児科医に診てもらって、OKがでたら保育器から出られる。たぶん午後には出られますよ、と助産師さん。
保育器のサイドに付いている、2つの小窓から両手をさし入れて、我が子に触れた。
柔らかくて小さい!手も足もすごく!長女より200グラムほど大きいんだけどね。わたしのことが分かるかな?
髪の毛は黒々としている。耳は私似?目と鼻は夫かな。背中と肩の産毛がふわふわ。
なぜか観察モードになっている。そういや長女のときも、怒涛のように”かわいい”って感情が湧いてきたのは、生後2か月頃だったかな。
まだお風呂に入ってないので、胎脂で髪の毛がぺたぺたしている。保育器を出たら、すぐにお風呂に入れてくれるそう。授乳もそれからスタートする。元気な次女に会えてひと安心。
入院2日目 昼食
食事は産科食が出る。1日2,100kcalの、おいしい母乳が出るメニュー♪
今後の参考に、献立を記録しておくことにした。
今回の妊娠では、12キロも太ってしまった!
健康的なメニューでしっかり栄養をとりつつ、母乳育児で自然に減量したい。
出産で体重は6.5キロ減ったから、あと半分くらいは贅肉。時間をかけて徐々に減らしていこう。
梅ごはん
焼魚
かき玉汁
ブロッコリーとかにかまの和え物
オレンジ
ブロッコリーは、妊婦生活でやたらと好きになった野菜。
塩ゆでだけで、一房ペロッと食べられるくらい好き。めっちゃ美味しいわ~。
食事の時、腰をずらすようにそおっとベッドに座る私を見て、助産師さんが持ってきてくれたイス。
この椅子じゃないと、まともに座れません。
夫が到着
平日の面会時間は13時からはじまる。
夫が一番乗りで来てくれた。母と娘も一緒。娘の目は少し腫れぼったい。昨夜の名残か。
それでも、久しぶりにお父さんに会えたから、機嫌は上々。「昨日はひとりで寝たんだ~!」と自慢するので、すごいねえと褒めたら、誇らしげにエッヘン!と胸を張る。ひとつ試練を乗り越えたようで、母はうれしい。
みんなで新生児室へGO!
保育器から出て、新生児用のベッドに寝ている次女。
お風呂に入って、さっぱりした顔をしている。きれいなお顔で、お父さんと初対面できて良かったね。
「この子はねえ、わたしの妹なの!」と、そこいら辺中に話しかける娘。
妹を紹介した後は、「○○ちゃんです!3歳!(手は3)」と自己紹介も忘れない。
長女は、自然とお姉ちゃんになっていくみたい。
母乳育児スタート
さてさて、保育器から出たので、授乳がスタートです。
<授乳手順>
①授乳室の入り口で手を洗う。
②おしめ確認、汚れてたら換える。→①
③ベビースケール(計量機)にペーパーを敷いてから体重測定。メモっておく。
④授乳
⑤再度体重測定。授乳前の体重からの増減で、母乳の量を計る。
⑥おしめ確認、汚れてたら換える。
⑦体重の増減と、排せつ状況を助産師さんに伝えて、記録してもらう。
⑧助産師さんの指示があれば、ミルク・ブドウ糖液を足したり、搾乳したり。
はじめての授乳。
最初の10分くらいは、なかなか乳首を口に含むことができなかった。
上手く咥えてからは、すぐに吸いはじめた。生まれたばかりの赤ちゃんだけど、けっこうパワフル。
こうやって赤ちゃんに吸ってもらうことが刺激になって、母乳の準備が促される。
早く、出るようになるといいなあ。
入院2日目 夕食
ごはん
だんご汁
豚肉の回鍋肉風
そぼろいため煮
コールスロー
たらこふりかけ
昔から母乳が出るって言われてるだんご汁。
美味しい♪
ふりかけは、カルシウムとマグネシウムが入ったもの。
書類作成・出生証明書ゲット
夕食後、書類を作成して、提出。
・新生児聴力検査申込書(要印鑑)
赤ちゃんが眠っている間に音を聞かせて、脳波の反応で聴力を調べる検査。
所要時間3~8分ほど、費用は7,000円(保健適応外)。
・先天代謝異常検査依頼書(要印鑑)
生まれつき、ある種の酵素が不足していないか検査し、代謝異常の早期発見と治療を行うための検査。
赤ちゃんの足の裏から、ごく少量の血液を採取して行う。
検査の費用は公費負担、採血料は自己負担。
・沐浴見学・実施申込書
赤ちゃんの沐浴を見学しながら。やり方を教えてもらう。
その後、指導のもと、実際に自分の子をお風呂に入れる練習。
費用は無料。
明日、夫と一緒に沐浴指導を受けることにした。
夫ははじめて、次女に触れることになる。
週末には、夫は東京に戻る予定。
居住地に出生届けを出すため、本来なら退院時に受け取る「出生証明書」と「母子手帳」を早めにいただいた。
産褥体操
助産師さんに、産褥体操をはじめるように指導される。
彼女が、スパルタ鬼教官に見えた。
今は寝返り打つのも大変。あっちゃこっちゃ痛いところだらけで、体操なんてしたくない…。
微妙な表情で伝わったのか「きつかったら、まずは足首を回すところからで良いです」と言ってくれた。
足首の次は、仰向けになって、立てたヒザを左右に倒したり、腰を上げて左右に振ったりする。
これも身体の回復を早めるため。ぼちぼちやっていこう。
入院中の飲み薬
これが、入院中5日間飲むことになったお薬。
青いのが、子宮を収縮させる薬「パルタンM錠」
白いのが、抗生物質「ペングッド錠」
パルタンM錠0.125mg、食後に1錠。
ペングッド錠250mg、食後に1錠。
23時に床についたが、お腹が痛くて鎮痛剤をもらう。
子宮収縮の痛みは、第二子以降の方が強くなるみたいだ。